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ボディビルダーが減量中チートデイを行う理由と効果!食事の頻度は?

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ボディビルダーの中には、減量中に「チートディ」と呼ばれる食事法を取り入れる選手がいます。

チートディの「チート」は、直訳すると「ズル」とか「騙す」という意味の英単語です。チートディはボディビルダーに限らず、主にダイエットのために減量を行ってる方に対して使われる言葉なのですが、一時的に食事の制限を止めカロリーを多めに摂取する日の事なんですね。

そのような減量中に食事を多めに取る行為のことを、「ズル」や「騙す」という表現に重ねチートディと名付けられているというわけです。

ボディビルダーが減量中にチートディを行う理由は?

ボディビルダー チートディ

減量中なのに、なぜ食事を多めに取る「チートディ」を行うのか。それはチートの意味でもある「騙す」ために行うのですが、一体誰を騙すのかというと…それは「減量してる本人」なんですね。

正確には本人の「体の反応」を騙すという表現が正しいかと思います。

減量期間中は体脂肪を落とすために、食事から取るカロリーが消費カロリーよりも低い状態を維持する必要があります。でも、そのようにエネルギー収支がマイナスの状態というのは、体にとっては「栄養不足」だと判断する環境になるわけです。それは減量している本人が目標達成のため望んで行っている環境ではあるのですが、体にとっては死活問題」と判断してしまうわけなんですね。

減量して体脂肪が落ちてくると、「もしこのまま少ない食事が続いたら、いずれエネルギーが尽きてしまう」と体は危機感を感じてきます。そうなると体は、体温を下げたり内臓の働きを抑えたりするなどして代謝を下げてしまいます。つまり少ない摂取カロリーでも体脂肪が落ちないように、消費カロリーを抑えてしまうんですね。

そうなってしまうと、食事制限をしてるはずなのに体脂肪が落ちにくい状態になってしまいます。それは人間がはるか昔、まだ文明が発達してな頃から体に宿している命を守るための機能なんです。

例えば石器時代のような大昔までさかのぼると、人間は狩りなどで食料を調達出来なければ食事にありつくことは出来ませんでした。そんな食事がいつ取れるか分からない時に、エネルギーを体に貯蔵しておく脂肪細胞は、生きて行く上でとても重要な存在になります。

つまり体にとって体脂肪は、長い時間食事が取れない時でも生命を維持するための「非常食」になるわけなんですね。その非常食が減る(体脂肪が落ちる)状況が続く時は、その非常食を温存する方法として体は代謝を下げてエネルギー消費を抑えようとします。

人間はそうやって食料調達の難しい時代でも生き延びてきたわけなんですね。現代社会は飽食の時代になり、食料調達の心配をする必要はなくなりましたが、体の機能そのものはそんな大昔の時代と何も変わっていません。

そんな命を守るための大切な機能ですが、減量してる本人からすれば、代謝が下がってしまうと体脂肪が落ちにくくなるわけですから、いくら生き延びるためだとしてもありがたくはないわけですね。

その代謝を下げて消費を抑える状態の打開策として、一時的にカロリーを多めに取る「チートディ」はとても有効な手段になるわけです。炭水化物や脂肪を一瞬多めに取り、カロリーオーバーな状態を一時的に作り体に安心感を与えることで、代謝を下げる防衛反応を解くという効果が期待できるわけです。

それがボディビルダーがチートディを行う理由になります。

脂肪を極限まで落とすことを目的として減量しているボディビルダーは、いかに代謝を下げないように減量するかについて日々試行錯誤しています。そんなボディビルダー達にとって、チートディはとても有効な手段として認知され、様々な方法で活用されています。

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チートディの効果は他にもある!理想の頻度や食べる量はどのくらい?

チートディの効果は先述した体が起こす防衛反応の抑制意外にも、とても大切な効果があります。

それはズバリ「ストレス発散」です。

体重を落とすためのダイエット中は食事制限を行っているわけですので、どうしても食事に対する欲求に耐える必要があります。だって好きな物を好きなだけ食べてたら体重が落ちるわけないですからね(笑)

人間にとって命をつなぐ要でありエネルギーの貯蔵庫である体脂肪は、食事から取るカロリーが消費カロリーを下回らない限り減ってはくれません。ダイエットを行う上で理想となる摂取カロリーの量は、消費カロリーよりも少なくて、体が危機感を感じるほど低くない量になります。

もしその量を見つけることが出来れば、ダイエットでよく言われる「停滞期」と呼ばれる体重が落ちなくなる時期を経験することなく、理想の体形や体重になるまで減量することが出来ます。でももしそれが出来たとしても、やっぱり食べたいものを我慢するのってストレスが溜まるわけですよ・・・そのストレスを解消する手段として定期的にチートディを設けることは、モチベーションの維持のためにもとても大きな効果があるんですね。

ダイエットは理にかなった方法で行えば必ず成功するはずです。しかし、その方法を効果が出るまで継続しなければ何も意味が無いわけです。

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ダイエットが継続できないパターンとして一番多いのは、やはりモチベーションの低下だと思います。そしてモチベーションが低下してしまう方の多くは、ダイエットの辛さに耐えられないのが原因だと思うんですね。

「いつまでこの減量食を食べなければいけないんだろう・・・」

そんな自問自答が始まってしまうと、それはモチベーション低下の赤信号かも知れません。ですので、定期的に好きなモノを食べられる日をチートディとして設けることによって、その日まで我慢しようという気力が湧いてくるでしょうし、好きなモノを食べることによってストレスを発散することも出来るはずですね。

この場合のチートは「ズル」という言葉の方が当てはまると思います。でもそれは決してネガティブな意味のズルではなく、目的を達成するために必要なポジティブなズルだと思っていただきたいですね。

この場合のチートディは定期的に行った方が効果があると思うのですが、週に1度好きな食事を1食だけ食べる、という頻度が良いのではないかと思います。その好きな食事というのはどんなメニューでも良いと思います。何せストレス発散のために食べるわけですので、その時思いついた一番食べたいものを食べるのが良いですね。

食べる量は普通の1人前が良いと思いますが、それは減量の進み具合と相談しながら調整していただきたいと思います。チートディを設ければ次の日は必ず体重は増えますので、その増えた体重が何日で元の体重に戻るのか、そしてその後次のチートディまでどの位落ちるのかをよく観察して、それによってチートディで食べる食事の量や内容を調節すると良いですね。

増えた体重が元に戻るまで6日かかっていたらそれはカロリーが多過ぎるでしょうし、逆にほとんど増えない場合はもう少しチートディで食べる量を増やしても大丈夫だと思います。

チートディは万人向けの方法ではない

ボディビル チートディ

チートディはこれまでお話したように、「停滞期の打開」「ストレス発散」という、2つの効果を狙って行うテクニックになりますが、ボディビルダーの中には減量中全くチートディを取り入れない選手もいます。

そこは性格の問題になってくると思いますが、ダイエットが順調で減量食がストレスと感じない方はチートディを行う必要はないと思います。あるいはとても几帳面な方や、心配性の方の場合、減量食以外の食材を口に入れる不安から、チートディを逆にストレスと感じてしまうかも知れません。

あとはチートディで一度食事を崩してしまうと、ズルズルとそのまま食欲の暴走が止まらなくなるという方も、あまりチートディは向かないかもしれませんね。ただそれはチートディ以前の問題になりますので、もう一度ダイエットを決意した時の気持ちを思い出していただくことが先決だと思います。

もう一度言いますが、ダイエットに一番必要なのは「正しいやり方を理想の効果が出るまで継続すること」です。

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どんなに頑固な脂肪でもエネルギーの貯蔵庫である以上、時間をかけて消費していけば必ず理想のサイズまで減らすことは可能です。そのためにも、ダイエットを始めたときのモチベーションを下げない手段の一つとして、チートディを上手に活用していただければと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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