「ヨーグルトを温める」という斬新な食べ方をご存知でしょうか。ヨーグルトに決まった食べ方はありませんが、冷蔵庫から出したヨーグルトは、普通そのまま冷たい状態で食べますよね。
ミルクを温めるとホットミルクという名前になるように、温めたヨーグルトは「ホットヨーグルト」と呼ばれます。初めて聞くとちょっと敬遠してしまいそうな食べ方ですが、ヨーグルトは温めることで、様々な美容効果がアップする食べ物だったのです。
ヨーグルトを温めると、こんなに美容効果がアップする!
カルシウムの吸収率がアップする
ヨーグルトに含まれるカルシウムは、人間の骨の70%を占めるリン酸カルシウムのため、骨を形成し丈夫にしてくれます。そしてカルシウムは他にも、高血圧や動脈硬化の予防や、イライラの解消にも効果があります。
ヨーグルトを冷たいまま食べると内蔵が冷えて血行不良を起こし、その結果内臓の機能低下を招き、消化吸収の働きが悪くなってしまいます。しかしヨーグルトを温めて食べることで、腸の本来の力を低下させることなくカルシウムを吸収することが出来ます。
ダイエット効果がアップする
カルシウムが不足すると副甲状腺ホルモンが多く分泌され、脂肪を必要以上に吸収してしまうという研究結果が出ています。つまりカルシウム不足は脂肪の蓄積を促すわけです。
ダイエット中は栄養不足になりやすく、カルシウムの摂取も不足し勝ちになり、脂肪の代謝も悪くなってしまいます。ヨーグルトを温めることでカルシウムを効率よく吸収出来ますので、結果ダイエットの効果をアップしてくれます。
美肌効果がアップする
ヨーグルトを温めるメリットとして、他には乳酸菌の働きを良くする効果もあります。乳酸菌の活動に最も適した温度は36~38℃と、ちょうど人の体温と同じ温度です。乳酸菌は腸の中の善玉菌を増やす効果がありますので、整腸作用により美肌効果もアップしてくれます。
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ヨーグルトの温め方はとっても簡単で、ヨーグルトを容器に移し電子レンジ600Wで50秒(500Wは1分)加熱するだけ!
電子レンジが抵抗のある方は、沸かしたお湯にヨーグルトの入った容器を入れる「湯煎」で、人肌に温める方法でも良いですね。
乳酸菌は胃酸で死ぬってホント?
ヨーグルトの宣伝でよく「生きて腸に届く乳酸菌」という言葉を耳にします。ということは生きて腸に届かない乳酸菌もあるの?と思いますよね。実際ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、そのほとんどが胃酸で死んでしまいます。
じゃあヨーグルトを食べても意味無いじゃん!と思われるかもしれませんが、乳酸菌は例え死んでしまったとしても免疫細胞を活性化する効果があります。何と乳酸菌は死んでからも、私達の身体を病気から守る働きを助けてくれるんですね。
ビフィズス菌のように元々私達の腸内に生息している菌は、生きたまま腸に届きます。それらの菌は酢酸などを出して腸内を酸性するため、悪玉菌が減って善玉菌が増えるという作用があります。ただしこの作用は、菌が腸内に定着しなので一過性の効果でしかありません。
乳酸菌は様々な種類があり、それぞれの乳酸菌によって得られる効果は違います。ですので、乳酸菌が胃酸で死ぬかどうかはあまり大きな問題ではなく、色々な種類の乳酸菌を継続して摂取することが大切なんですね。
いくつかの乳酸菌と、その効果についてご紹介します。
ブルガリア菌:整腸作用
シロタ株:整腸作用
1073R-1菌:免疫力向上
BE80菌:便秘解消、免疫力向上、発癌抑制、食道疾患予防
BB536菌:整腸作用、感染防御、発癌抑制、アレルギー改善
LG21ガッセリ菌:感染予防
LGG菌:感染予防、抗アレルギー、アトピー改善
ガセリ菌SP株:脂肪減少効果
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温めたヨーグルトは赤ちゃんの離乳食にオススメ!
ヨーグルトは舌触りが滑らかで食べやすく、色々な食材と相性が良いという点から、赤ちゃんの離乳食にはオススメの食材です。赤ちゃん用のヨーグルトも販売されていますが、プレーンヨーグルトに果物や野菜を混ぜても良いと思います。
果物は細かく切ってつぶしたものを、野菜は柔らかくゆでてすりつぶしたものを混ぜて、赤ちゃんの反応を見ながら少しずつ与えてみてください。ただし牛乳アレルギーがある場合は、ヨーグルトをあげるのは控えた方が良いですね。
プレーンヨーグルトの場合、7ヶ月で50g程度が目安となっていますので、月齢に合わせて量を調節していただければと思います。12~18ヶ月頃になると、母乳やミルクの量が減りカルシウムが不足しやすくなるので、ヨーグルトを与える頻度を上げてみるもの良いと思います。
赤ちゃんに離乳食として与える場合、胃腸が敏感な赤ちゃんには人肌に温めたヨーグルトは打って付けだと思います。
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これは赤ちゃんだけでなく大人にも言えることなのですが、ヨーグルトは体に良い食べ物ではありますが、それだけに頼るのではなく、日頃からバランスの良い食事を心がけていただき、心身共に健康な体作りを目指していただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。